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CM1



Specifications
メーカー希望小売価格
ウェンジ/ローズナット
¥121,800(税込/1pair)
ピアノブラック
¥134,000(税込/1pair)


B&Wのラインアップに新たに加わった2ウェイ・ブックシェルフスピーカー。805Sと同時進行で開発され、技術的にはもちろん音質的にも共通する部分の多い最高のミニ・モニターシステムです。

News/お知らせ
Tuning/チューン
2006年のヒットモデルになることが確実のCM1ですが、早速店頭での比較試聴して頂けるようにノーマルとチューン仕様を展示しました!カラーはローズナットとメープルです。ローズナットのグリルはブラッククロス、メープルはダークグレーです。どちらも仕上げは綺麗でリビングのインテリアにもいいですね。専用スタンドは705と共通のFS700/CM(ブラック/シルバー)です。705と同様に底面の4点でネジ止めが可能です。

肝心の音質ですが、ノーマルとチューンの差は歴然です。シンガポール出身の女性ヴォーカリストのコリン・メイの『Fly Away』で試聴しましたが、最も大きく差が出るのがヴォーカルの存在感です。チューン仕様を聴いた後にノーマルを聴くと口先だけで歌っている感じがします。チューン仕様は口だけでなく、喉、身体全体でで声を響かせているのがよく分かります。ツィーターとウーファーの繋がりも良くなり音場空間が自然にフワッと広がります。小型ユニットと極小のバッフルのおかげで定位は抜群によく、自然な音場空間の拡がりと明確な定位が相俟って正に”リアル”と表現したくなります。元々量感は豊かなスピーカーですが、厳密な試聴をするとバスレフの低音ゆえにややコントロールが甘めのチューニングになっています。チューンすることでベースの輪郭がしっかり見えてきて、量感とリズミカルなタッチが両立できています。ホリー・コールの『Don't Smoke In Bed』の1曲目を是非聴いて頂きたいですね。

ノーマルも一般的には魅力的で優秀なスピーカーだと言えますが、ちょっと若いというか深みが足りない印象です。チューン仕様はそこに深み、言うなれば色っぽさ、艶っぽさを加えた”大人のスピーカー”であると言えるでしょう。是非、店頭にて比較試聴され、違いを実感して頂きたいと思います。


ノーマル、チューン仕様を常時展示してありますのでいつでも比較試聴可能です。 是非ご自身の愛聴盤をお持ち下さい。

チューン仕様販売価格 ¥111,750(税込/1pair)
ノーマル品販売価格    お問い合わせ下さい

当社にて購入されたCM1は後からのチューン費用が持ち込みよりも割安な優遇特典付!


First Impression/第一印象
事前に資料には目を通していましたが、実物を見るとやっぱり小さい!写真は705との比較です。意外に奥行きは大きく真横から見るとほぼ正方形に見えます。エンクロージャーはリアルウッド仕上げで800シリーズほどではありませんが上質で高級感があります。また、重量も1台で6.7kgと、見た目以上にズッシリとしています。マランツの担当者の説明によると通常のスピーカーに使用されるMDF以上に高密度な素材(B&W曰くHDFを使用している為にコンパクトながらとても重く、井桁状の補強(いわゆるマトリックス構造)と相俟って非常に剛性の高いエンクロージャーとなっているということです。吸音材には他のモデル同様ウレタンフォームが使用されています。確かに触れてみた感触からもその剛性の高さが伝わってきます。音を出してみてもエンクロージャーの振動は僅かです。仕上げはローズナット、メープル、ウェンジの3色です。

このスピーカーのユニークな特徴としてマグネットキャッチグリルが挙げられます。エンクロージャーに穴がないのにグリルに埋め込まれたネオジウムマグネットでしっかりと本体に固定されます。非常に薄いグリルで音質上の配慮もしてあり好感がもてますね。グリルを外しても綺麗ですし、グリルを付ければ非常にシンプルでリビングにおいても違和感がありません。ただ、ツィーターユニットがバッフルよりも前に出ている為に取り扱いには注意が必要です。

ユニット構成はシンプルな2ウェイで、新開発の25mm(1インチ)ノーチラスチューブ付きアルミドームツイーターと130mm(5インチ)ケブラーコーンミッドバスで構成されています。小型化による効果と思われますが、高域は50kHzまでレスポンスが伸びています。ミッドバスには805Sにも採用されているバランスドライブテクノロジーが投入されており、ストロークによるインダクタンス変化を抑え、クリアで伸びのある低域を実現しています。ネットワークにも805S同様に高級パーツ(ウーファーには巨大な空芯コイル、ツィーターにはムンドルフの高級コンデンサーM-Cap)が奢られ、最高にシンプルかつ最高の品位を備えたネットワークを構成しています。ネットワークは特性の合わないユニットを無理矢理に合わせ込むものではなく、きっちり特性を合わせたユニット同士を最小限の電気的補正でつなぐものというB&Wの思想がここにも感じられます。ネットワークが変更されたことによりツィーターユニットの位置が従来のモデルよりも前に出てきています。重ねて言いますが取り扱いには注意が必要です。

パフォーマンスは"ミニ805S"の名前に相応しい素晴らしい音楽再生能力です。これまでの小型スピーカーの常識を覆すスピーカーとなることは必定と思われます。800シリーズでお馴染みの馬蹄形ではなくオーソドックスな四角いスピーカーですが、ユニットが小さいことと、ユニットに対してギリギリまで小さくデザインされたバッフルのおかげで非常に明快な定位と拡がりを有しています。そして最も意外でかつ嬉しい誤算がそのサイズからは到底想像できない豊かな量感です。これが本当に13cmのウーファーから出ている音なのかと耳を疑いたくなります。環境によっては付属のポートプラグ(真ん中が抜いてあるので完全に密閉するわけではない)を使用した方がコントロールしやすいでしょう。50kHzまで伸びている高域の鳴り方もこれ見よがしにワイドレンジを強調するものではなく、あくまでも自然にスッと出る感じです。

また、B&W製品でよく言われるアンプを選ぶという傾向はCM1にはあまりありません。素直なスピーカーなのでアンプの個性は如実に出てきますが、アンプが非力で鳴らしきれないということはありませんね。

価格は805Sからすれば1/3程度ですがこれはまぎれもなくHiFiスピーカーであると言えます。絶対的なパフォーマンスでは805Sには及びませんが、単なる805Sのダウンサイジングではなく、CM1独自の音の世界を持っており、コストパフォーマンスでは805Sでさえも凌ぐと言えるのではないでしょうか。他社も含めて30万円以下のスピーカーでこれに勝るモデルは思いつきませんね


Impression/お客様の評価
書斎でサブ機として使用し、大変満足しております。当初デスクの上に直に置いてセッティングしましたが低域が多少緩く、定位も散漫な感じを受けましたが、インシュレーターを敷いてみるとかなり改善されました。さらに手前側の高さを上げるようにインシュレーターを追加するとますます良くなってお店で聴いたイメージにかなり近づきました。ノーマルでも低域はサイズに似合わぬ鳴りっぷりと高解像度で驚かされますが、チューン仕様は中低域〜中域が厚く濃密な感じがします。弦が細身にならず、胴の響きも原寸大とはいきませんが雰囲気は充分に伝わってきます。周りが寝静まった夜中にピアノやチェロの独奏を聴くと音楽に没頭できなんとも言えない快感があります。スピーカーが近く夜間の使用が多いので基本は小音量での使用ですが音量を上げても破綻しないスピーカーですね。正直言って製品に手を加えるとせっかくのバランスが崩れてしまうのでは?と思っていましたが、意外や意外。音は明らかに変わっているのに全体の纏まりの良さはそのままでした。

お勧め頂いたウェンジ色は落ち着いた色で良いですね。リビングに置くならもっと明るい色でもいいと思いますが、私の「秘密基地」にはこれくらい渋い色が似合います。B&Wと言えばラウンド形状のスピーカーボックスを思い浮かべますが、このCM1シンプルで無駄のないデザインも素敵だと思います。

CM1チューン仕様さっそくセッティングして聴きましたが、噂どおりの小さな巨人 でした。一番びっくりしたのは、今のスピーカー(ゴトウさんで買った2台目です が)では、あまり違いが分からなかったSACDが、CM1tではその音の迫力に圧 倒されました。これで聴くとふつうのCD,またはパソコンで焼いたCD−Rは聴く 気にならないかもしれません。これも今までのいろいろなアドバイスで揃えたシステ ムがあって、この音が聴けたと思います。まだこれからエージングが進めばもっとよ くなると思いますが、これはいい買い物だとほんとうに思いました。ありがとう!ま た時間があれば店のほうにお邪魔したいです。

ご報告送れて申し訳ありません。 一週間ほど前にCM1tが届きました。 当初、到着時にメールを送ろうかと思いましたが、あまりの刺激に 興奮状態が続き冷静に文章を書くことが出来ませんでした。 やっと、落ち着きつつあるので遅い到着メールと少々感想を お送りいたします。 CM1tが着てからというもの熱に浮かされた日々を過ごしております。 すばらしい、スピーカーです。 上から下までバランスがよく、嫌な音が出てきません。 これが、ひとつの答えなんだな、と、日々実感しております。 こうなると、もっともっと!っと思う気持ちが出てきます。

B&W CM1試聴記@ゴトウ総合音響

7月1日(土)名古屋のゴトウ総合音響にB&WのCM1を聴きに行ってきました。発表以来ずっと気になっていたスピーカーですが、なかなか試聴する機会に恵まれずにいました。量販店では店内がうるさ過ぎてまともに聴けないですしね。栄で食事をしてから午後にお店に伺いました。

CM1はお店に入って左手のコーナーにノーマルとチューン仕様が展示されていました。色もメープルとローズナットの2色がありました。個人的には現代的なインテリアに合いそうなメープルが気に入りました。ローズナットも明るめの発色で綺麗でした。形は四角いですが、コンサバなスピーカーではなくデザインにもしっかりと気を配っているようで好印象。

店長への挨拶もそこそこに早速試聴。勝手は分かっているので一人でスピーカーを切り換えながらチューン仕様をメインに試聴。CDプレーヤーとアンプはローテルのRCD-02とRA-02でどちらもチューン仕様でした。

ホリー・コール/DON'T SMOKE IN BED
まずは定番中の定番から。CDのプレイボタンを押すと最初の音が出る前の一瞬の間に曲に引き込まれる。無音に聴こえる部分でも臨場感がある。イントロのパーカッションは立ち上がりが速く、音ヌケも良い。小型ドライブユニットの良さを感じます。それでいてベースはサイズからの印象と違って二回りくらい大きなスピーカーが鳴っているかのような量感があります。これもパーカッションと同様にスピード感のある音で、いかにも共鳴させてムリヤリ低域を膨らませているような感じはまったくなく極自然です。しかも驚いたことにチューン仕様ではノーマルでは分からないウッドベースの胴鳴りも聴き取ることができます。このサイズでここまでできるとはただものでないスピーカーです。そして肝心のヴォーカルですが、芯がしっかりしているというか中域の厚みを感じます。口先だけの薄っぺらい声ではなく、しっかり腹式呼吸で歌っているのが分かります。

矢野顕子/ピヤノアキコ
矢野さんのベスト盤から「中央線」を聴く。ピアノ弾き語りなのでますます音の隙間の表現力の凄さを感じる。ピアノとヴォーカルの位置関係やマイクのセッティングまでも見えるかのようなリアリティがある。矢野さんの特徴的な声や歌い方の表現も見事。軽い声の印象がありますけど実際はけっこう低いところまで出ているのが分かる。声のちょっとした揺らぎや細かなニュアンスまで繊細に鳴らし分けるので歌い手の上手下手が如実に出てしまう。テレビがハイビジョンになって肌の状態までわかってしまいアナウンサーのお化粧が大変という話がありましたが、それと同様に一般のユーザーまでもがこんなに高性能なスピーカーで聴くようになるとアーティストにとっては大変ですね。

小型スピーカーならではの良さと小型の限界を超えた良さを持ちながらとてもバランス良くまとまったスピーカーです。似たようなサイズのスピーカーは色々とありますが、他のスピーカーでは太刀打ちできないほど魅力的ですよこれは。

話題の商品だけに品薄なんだそうですが、お店に在庫があったのでメープルを注文して帰りました。


Technical Specifications/仕様
型式 2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
使用ユニット 1 x 130mm バランスドライブ方式
ウォーブン・ケブラーコーン・ミッド / ウーファー
25mm チューブローディング・アルミニウムドーム・トゥイーター
再生周波数帯域(-6dB) 45Hz - 50kHz
周波数レスポンス(±3dB) 55Hz - 22kHz
出力音圧レベル(2.83V/1m) 84dB
高調波歪 <1% 110Hz - 22kHz
公称インピーダンス 8Ω(最低5.1Ω)
クロスオーバー周波数 4kHz
推奨パワーアンプ出力 30W - 100W(8Ω)
外形寸法 H×W×D mm 280 x 165 x 276 (含グリル&ターミナル)
質量 6.7kg